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今夜の番組チェック

木更津ボーイズブラボー

五回表
もえヒロ 5.6回は木更津の中でも特殊な回ですよね。今までの引きが一回ここで総決算されてる。
成馬01 7回は宮藤さん演出の回でストーリーとは絡まないし八回も独立したぶっさんのラブストーリーとして見れる。だから六回以降は九回までストーリーの横軸のつながりはあんまないんだよね。
narko くわしくは六回で言うけど、ぶっさんの死に対する葛藤がケリがついてるのよね。だからあとのぶっさんって迷いがなくて、普通は死の葛藤で引っ張るのにね。
成馬01 改めて宮藤さんの構成力って変だよね。うまいのか下手なのかわかんない
五回裏  男の子にとっての哀川翔、あるいはVシネ的世界観
もえヒロ ストーリーの流れでいうと哀川翔本人が登場しますよね。あれには驚いた。
成馬01 しかも木更津みんながファンで。
もえヒロ あの書き方って面白いですよね。これがキムタクとかだと何だよソレ?って思うけどVシネスターの翔さんですからね。
narko ある意味、褒め殺しというか嫌味というか、翔さんもよく演じたって感じよね。
もえヒロ 一応、美礼先生は知らないんですよね。つまりぶっさん達だけの間でのみスターってことだと思うけど。
成馬01 何かうまく言えないけど哀川翔ってカッコイイ(笑)なんだよね。
もえヒロ (笑)がつくかどうかが大事なんですよね。
narko 例えば木村拓哉は(笑)はつかないんですよ。でも郷ひろみはカッコイイ(笑)がつくんですよ。
成馬01 (笑)をファンが許容するかどうか、ってものあるよね尾崎豊ファンは(笑)を許容しないと思うんだ。
narko 多分(笑)を本人が許容するか否かの違いよね。
郷ひろみは許容してるから。ジャケットプレイとか言っちゃってね(笑)もしくは自分が見世物として見られることに平気か否か。
もえヒロ キムタクは嫌そうですよね。
成馬01 俺はスターの条件ってソコだと思うな。どんなに人気があってもどんなにカッコイイ人でもその(笑)を許容できない人はスターじゃないんだと思う。
narko その意味で哀川翔はそれを許容する男の器があるんですよね。そこにぶっさん達はカッコよさを見てる。
成馬01 宮藤さん以前の人ってそういうカッコイイ人を茶化して引きずり落としてきたんだよね。だからそういうストレートなスターってどんどん減っていった。
基本的にバカと思われるのはみんな嫌だもんね。バカと思われてもカッコいい(と思う自分の生き様)を通す人間はまずいない。
もえヒロ ドン・キホーテですね(笑)
narko 90年代はじめに根本敬さんの本の台詞の「でもやるんだ」って言葉がスチャダラパーが使ってて、そういう渋谷系界隈の人たちの間で流行ったんだよね。それを感じる。
成馬01 男が感じるスター性ってソコなんだよね。きしくもスチャダラパーも出てるし
もえヒロ ダニー、トニー、ケニーですね。あの恐竜公園がまた素晴らしいですね。いかにも地方都市のぱっとしない感じが素晴らしいです(笑)
成馬01 GOでカッコよくて笑っちゃうって台詞あったけど、それってまんま宮藤さんの脚本だよなぁって思う。自然体とか等身大って発想はリアリティは産むけど理想は語れないんですよね。宮藤さんは理想=カッコイイ(笑)を語ってる。
もえヒロ それって族に対してぶっさんがいう「ダセェ」ってのにも通じますよね。
narko 池袋〜でも「ダセェことするな」って台詞がありますよね。Gボーイズもキャッツもモラルで動くんじゃなくてカッコイイorダサいという美意識で動いてる。
もえヒロ 多分若者特有のテレもあるんだろうかで、私はそれって共感するんですよね。もっというと、そこを入り口にすると正義の味方が作れるんですよね。
成馬01 でもカッコイイorダサいって価値観には暗黒面もあるよね。池袋〜では身内が殺されたら問答無用に突っ走ってしまう。身内以外は敵って理論にすぐ傾いてしまう。
もえヒロ 木更津でもそういう危うさって感じるんですよ私。
いわゆる少年犯罪って2パターンあるじゃないですか。
自意識過剰な孤独な少年が思いつめすぎて刺しちゃうみたいのと、4〜5人のグループが遊び半分で万引きとかリンチとかしちゃうのと。
成馬01 木更津キャッツアイのメンバーってたまたま良いことしてるけど、あのノリで悪いことしちゃうダメなキャッツアイは日本中にいっぱいいると思うな(笑)
もえヒロ ちょっと離れたけど、哀川翔に関して言うとVシネマってものが重要だと思うんですけど。
成馬01 俺はVシネは三池崇史さんの作品をいくつか見たくらいだけど、特殊な進化を遂げてると思うな。
もえヒロ ヤクザとヤンキーが出てりゃ、後は何やってもいいって世界ですよね。
成馬01 あとホラーね。何なんだろうねあの進化の仕方って、とりあえず三池崇史と黒沢清っていう二大監督を育てた場所だって言えるけど、どうもそこだけ見ると何かを取り逃がす気がする。
narko 別にATGみたいな作品が多いってわけじゃないですものね。ウジウジした青少年の自意識とはむしろ遠いし
成馬01 単純に言うと「漢の世界」なんだけどね。ヤクザもヤンキーも、narkoさん風に言うと「俺」系の世界、もちろん僕系はアニメとゲーム(ギャルゲー)。
もえヒロ ホラーはどうですか?
成馬01 Vシネのホラーってなんとなく女幽霊みたいのが多い気がするんだ。呪怨とかリングの貞子とか、多分それは男から見た女の理不尽な部分、嫉妬とか妬みとか、それを幽霊に託して描いてきた気がするんだ。「富江」とかもそうでしょ「女優霊」ってのもあったし
narko それって90年代からの傾向ですかね?幽霊は女が多い気がする。モンスターものは純粋なホラーって減ってるけど。
成馬01 サイコホラーの犯人は男だけどね。
もえヒロ そっちは「僕」の領域ですよね。そう考えるとVシネの世界観がちょっとわかってきましたね。
narko ついでに言うと宮藤さんの世界観とVシネの世界観がリンクしてるってことですよね。女性を描くとホラーになるってにもピッタリ。
成馬01 ダンディズムはないんだけどね。その意味でゼブラーマンは楽しみだなぁ。
☆オジー
もえヒロ 5,6回はオジーの話でもありますよね、ここでぐぐっと裏主人公になってしまったというか。
成馬01 木更津の守り神だしね。
もえヒロ 古田新太さんが六回以降、舞台でスケジュールが合わないから殺してくれって言ったらしいですよね。
narko そしたらあんないい脚本にはなるなんてってね。
もえヒロ まぁ五回はバカですよね「報酬は」「ユタ州」ですものね
成馬01 名前が慎太郎と裕次郎ってのはびっくりしましたけど
もえヒロ 大塚英志さんが指摘してましたけど、ぶっさんに髪切ってもらってる時に「死んだ、タッチみたいに」っていいますよね。あれが少年マンガに死を持ち込んだ事件かどうかはちょっと世代がズレるからわからないけど、確かに具体的な死が登場したのはここが始めてなんですよね。
narko 大塚さんはマンガが専門だから記号的身体がどうのこうのって言ってますけど、たしかに木更津ってドラマだけど、俳優の演技や演出はマンガ的ですからね、
成馬01 だからちょっと油断すると本当に楽しいだけの世界になっちゃうんだよね「マンハッタンラブストーリー」とか「僕の魔法使い」は楽しいけど物足りないのは木更津〜や池袋〜に較べると絵空事に見えてしまうんだよね。
ある意味、オジーの死があることで屋台骨がしっかりしたって気はするな。
もえヒロ 池袋は一話でリカが殺されますよね。あれがあることでダラダラした一話が締まるし、九話ラストのジュンの死も10、11話のハードさに向かういいフックになってる。
narko なんかそういうこと言うと「死」を小道具としてうまく使ってるような気がするけど、逆にこの2作だけですからね、多分そういうことに対して潔癖というか距離感をとる人なんだと思うなぁ。
成馬01 野島伸司は正反対だよね。最近ではあざとすぎてヤだなぁ。時々あまりにご都合主義な死に方で笑っちゃう時もあるし
もえヒロ 笑われたらドラマって終わりですよね。宮藤さんは前編ギャグで構成するけど、そういう種類のパターンのギャグはやんないですよね。案外モラリストというか
narko 不快に思われないようにしてる気はしますね。ぶっさんみたく気を使ってるなぁって気するわ。
「かわいくなかったらこんなことまでしませんよ」
もえヒロ あと走り出した後ゴミ袋のトコにぶっさんが倒れますよね。映画版でも似たようなシーンあったけど
narko 結構倒れますよね。カメラが回ったままってのがスゴイ悲しくさせますよね。
もえヒロ よーく考えたら、あれが伏線になってるんですよね。オジーの死の
narko 最終回の伏線でもありますよね。予習しとけ!みたいな。実際あの後のキャッツのメンバーの動きってそういう感じだったし、その意味ですごくうまい。
もえヒロ うまいっていうか、うまくいったって感じですよね。
narko おそこは公助が身代わりになって医者に怒られるシーンが好きですね。やさしいんだけどバカで。
成馬01 あの回は本当よくて、ゾクとの乱闘もよかった。
もえヒロ でも重要なのはその後、オジーが来ないから翔さんに野球を中止してくださいっていうトコですよね。
成馬01 そんなにお前らオジーが好きか?ってちょっと思うけど
narko 翔さんは最後までカッコよく締めますよね。あんた男だよ!
成馬01 それで次にシーンで海にオジーの帽子がプカプカ浮いててね。
もえヒロ どうなる次回!というわけで六回へ進みまーす。

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