木更津ボーイズブラボー
| 七回表 | |
| 成馬01 | こんなくっだらねぇ対談してる場合じゃねえぞ! |
| もえヒロ | 何ですかいきなり? |
| 成馬01 | バンドやろうぜ! |
| narko | まぁそういう回よねぇ |
| 成馬01 | 俺この回が一番好き、徹底的に楽しくて |
| もえヒロ | 何か特別なことしてるか? っていうとそうでもないんですよね。 |
| 宮藤官九郎さんと音楽 | |
| 成馬01 | この回って宮藤さんの王道パターンだと思うんだ。ラストにライブをもってきて、話が終わったと思ったらもうヒト山あって、記憶が蘇るっていうか。 |
| もえヒロ | 映画版はそうですよね。っていうか王道というほど作品数ないですけどね。 |
| narko | う〜ん。多分王道なんですよ。宮藤さんって音楽を作品にうまくはめますよね。マンハッタンラブストーリー6話で赤羽ちゃんとベッシーが「君は薔薇より美しい」に乗せて踊るシーンとかありますし |
| 成馬01 | 僕の魔法使いの「また会う日まで」とか(笑) |
| もえヒロ | いわゆるミュージッククリップ出身の演出家っているじゃないですか。岩井俊二さんとか堤幸彦さんとか |
| narko | 海外だとD・フィンチャーとかマイケルウィンターボトムとかね |
| もえヒロ | そういう人って音楽的とは言われますけど、それは物語の運び方とか編集がそうなんで、必ずしも音楽がメインじゃないんですよ多分。 |
| narko | 何ていうか、そういう人は打ち込み系の音楽やってる人みたいな使い方ですよね。編集に命かけてるみたいな、宮藤さんはそういう面もあるんだけど、もっと「まんま」使ってるんですよ |
| 成馬01 | 作中で普通に歌うしね。昔の映画「無責任男シリーズ」みたいなベタっていったら失礼だけど |
| narko | 前者は手法としての音楽なんですけど、宮藤さんの場合、話のネタとしてバンドとか楽曲とか出てくる。 |
| もえヒロ | 「スワロウテイル」とか「リリィ・シュシュのすべて」ってあくまで音楽やミュージシャンは物語の小道具なんですよね。多分カリスマ性とかそういうのを表現するための |
| 成馬01 | 別にバンド組みたくならないしね。 |
| narko | ドラマ内で平気でライブやって、それも見ごたえありますからね。まぁそれは氣志團の功績でもあるんだけど。 |
| 成馬01 | わかった!素材をそのまま使ってるんだ、刺身なんだよ! |
| もえヒロ | 岩井さんや堤さんは天ぷらとかから揚げですね(笑) |
| 成馬01 | あんまり、そのまんまもってくるから時々びっくりするんだけど |
| 七回裏 氣志團 | |
| もえヒロ | 氣志團について語っときましょうよ。それにしてもよく、こんな人みつけましたよね。木更津キャッツアイのために結成されたバンドっていっても信じそう。 |
| 成馬01 | 初めて見たときは氣志團の情報ってあんまりなかったけど、本当にああいう人たちなんだよね。「おいくら萬円」とか「よろしく機械犬」とか本当に言ってるし。 |
| もえヒロ | ああいう人がまんま出るからバラエティ寄りな感じになるんですかね。 |
| narko | フィクションでカリスマバンドとか天才アーティストもってくると困ったことになるじゃないですかだいたい(笑) 宮藤さんはそこに有りものをはめてきますよね。 |
| 成馬01 | しかも微妙なカリスマ性の人だよね。五回でいったかっこいい(笑)な人、それに主人公達が熱狂するからなんかスゴイのか?って勘違いさせられちゃう(笑) |
| narko | これがGLAYとかミスチルだとケッ!って思っちゃう人いると思うんですよ。椎名林檎でも半々というか、それが氣志團だとまぁ仕方ないか(笑)って |
| 成馬01 | まぁ木更津のローカル性が救ってるよね。東京だと全然違ったと思うし。 |
| もえヒロ | あと氣志團って外見はふざけてるけど、詩とか曲自体はシリアスですよね。いわゆるコミックバンドのソレじゃない |
| 成馬01 | まぁ詩については小ネタを楽しんでるってのもあると思うけどな「瞬きもせずに」とか「俺たち捨て猫みたい」とか「デリケートにキスして」とかみんな詩に元ネタがある。 |
| narko | でもシリアスにも見れるんですよね。ギャグとシリアスに境界がないというか「ピリオドの向こうへ」とかとか本気で感動しましたし |
| 成馬01 | その変すごく木更津に通じるよね。七回で言えば公助の「写真にはない美しさがあるから」ってギャグともとれるけど俺は感動したし |
| もえヒロ | 一応書いとくとブルーハーツの「リンダリンダ」のパロディですよね、後にフォロー入ってるから誰でもわかると思うけど |
| narko | 90年代のミュージシャンってシリアスになることをどっか怖がってたじゃないですか電気にしても筋少にしても、あの人達の詩ってすごい吸引力あるから、油断すると尾崎豊にされるというか、だからわざとギャグをまぶしたり、インストばっかになったり、氣志團って外見とシリアスな歌のギャップ自体がギャグだから、どんなにかっこつけても笑えるんだよね。もっというと何やっても笑いとして消費してもらえるという前提があるからカッコつけられるんだと思う。 |
| 成馬01 | でもその二重性って伝わってるのかな?意外と若い人は本気で感動してる気がするけど。 |
| もえヒロ | うーん、それはそもそも木更津キャッツアイをそんなに真剣に見てる私たちって何?って問題に行き着くんですけど |
| 成馬01 | あ〜(笑)それいわれると困るなぁ。 |
| ☆それ芸能界のいいわけじゃん。 | |
| もえヒロ | 宮藤さんは、この回なくてもいい(笑)とか自分で言ってるけど、結構関係性は進展してるんですよね。 |
| narko | まず教頭がいなくなるのよね。 |
| 成馬01 | ガビーンですか? |
| narko | (無視して)ここでの美礼先生の台詞はなんか悲しいわよねぇ 「どんなに嫌いな相手でも、もう会えないって思うと淋しいものなのよ」って |
| もえヒロ | ちょっとぶっさんの死のことを言ってるように聞こえるんですよね。その後のぶっさんのリアクションがバカだからごまかされるけど(笑) |
| 成馬01 | ドカベン3巻の話しだよね。ぶっさんは何でも野球に重ねて話すけど。それがバカっぽいけど結構本質ついてて好きだなぁ俺。 |
| もえヒロ | マンハッタンラブストーリーの店長もコーヒーでたとえ話しますよね。 ああいう風に表現するコって多そうですねぇ、伝わらない比喩とか。 |
| narko | あと、この回のツボだったのはぶっさんの家での公助とローズねぇさん、ぶっさんとモー子のシーンよね。 |
| 成馬01 | 「モー子処女なの」と「ローズ、ヘルニアなの」ね |
| もえヒロ | その前のぶっさんとモー子のやりとりも何か生々しかったですよね。 |
| 成馬01 | 部屋が生活感あるからじゃないかなぁ?木更津に限らず宮藤さんの作品の美術ってすごいちまちましてて自分の部屋みたいだっていつも思うなぁ。池袋〜のマコトの家とか |
| もえヒロ | ポスター貼ると生活感が出るって誰かが書いてましたよねぇ堤幸彦さんだっけなぁ? |
| 成馬01 | あと物が多くて狭いし(笑)まぁ狭いっていっても俺の部屋よりマシだけど。 |
| narko | 何か素人の投稿写真みたいな感じかなぁあのシーンのエロさって、まぁエロいだけじゃなくて笑えるんだけど。 |
| 成馬01 | 多分あんな感じでやっちゃう若者って多いんだろうなぁ。 |
| もえヒロ | ところでモー子が処女だってのはどうなんですかね? |
| 成馬01 | 俺はサセコのまんまがよかったなぁ。ある意味処女ってマンガとかの王道だもん。 |
| narko | でも以外とああいうギャル系のコが処女ってのはある気がするのよねぇ。優等生っぽいコの方がやりやりだったりねぇ |
| もえヒロ | でも処女ってありがたくないってことがこの回と次でよくわかるわよね。童貞はギャグだし。 |
| 成馬01 | それはよく宮藤さんのドラマで出る「重い」って台詞の感覚ですよね。でもまぁ簡単に軽くなんてなれないんだけど。 |
| narko | 結局ここでモー子はぶっさんの病気のこと知って、そっから関係が少し変わるのよね。ちょっとよそよそしくなる。 |
| 成馬01 | モー子ってぶっさんのこと好きだったのかなぁ?結構バカってことでごまかされてるけど、バンビとぶっさんどっちが好きだったんだろう? |
| narko | バンビは身近でぶっさんは憧れ的な存在だったんじゃないかな?最後には結局バンビに助けを求めるわけだし。 |
| 成馬01 | バンビは東京まで助けに行くしね。 |
| もえヒロ | でっそこで登場するのが加藤鷹こと鷹さん(キャー) |
| 成馬01 | 男の憧れッス(笑) |
| narko | 一応ゲストだけど。本当にバラエティ的な使い方ですよね。 |
| 成馬01 | 素の本人自体が面白いからね。 |
| もえヒロ | あとはローズ姐さんの引退公演。 |
| narko | 公助さんってスケベだけど、男気あるよね。ストリッパーのローズさんと結婚するんですもん。そういう偏見や差別が全然ない |
| もえヒロ | いわゆる風俗系の仕事してる人って宮藤さんの作品って毎回出るけど、描き方いいですよね。ある種男の子の憧れとしてかいてる。だからちょっと尊敬入ってるんだよね。AVとか風俗に対し、あの視線って好きだなぁ。 |
| ☆木更津キャッツアイのテーマ | |
| もえヒロ | これは前回の予告に騙されましたね。 |
| 成馬01 | ぶっさんが裏声で「どうも木更津キャッツアイです」っていうトコ、すごいしんみりしたシーンかと思ったらライブで緊張してただけ(笑) |
| もえヒロ | 自分達でいってますけど「木更津キャッツアイのテーマ」ってブルーハーツのパクリですよね。 |
| 成馬01 | 「人にやさしく」だよね「気ィーが狂いそう」 |
| もえヒロ | 同時期に同名の月九ドラマが放送されてたことを何人の人が覚えているか。 |
| narko | 当時は20%近くとってたのにね(笑) |
| 成馬01 | 結構ドラマネタあるんだよね6回の「さよなら小津先輩」って「さよなら小津先生」からだし八回の「俺のハートが盗まれた」は「その時ハートが盗まれた」だしね。 |
| narko | 「木更津キャッツアイのテーマ」大好き。いかにも20代の男の子が勢いでつくったみたいな感じで深みがまったくない。(笑) もう小学生レベル |
| もえヒロ | 褒めてるの? |
| 成馬01 | あれって宮藤さんがキャッツのセンスならこういう詩になるだろうとか考えて作ってるんだろうね。そういうトコがすごくちゃんとしてて違和感がない |
| narko | そのわかってるコイツ!って感じの言い方って宮藤の作品を褒めるときってよく使われますけど、それって伝えづらいですよね。 |
| 成馬01 | マンハッタンラブストーリーのイボリーとかね。 |
| もえヒロ | タランティーノとかトレインスポッティングの語られ方もそうですよね「イギーポップってもう死んだの?」みたいな |
| 成馬01 | でもそれがわかる人だけが面白いって言い方は嫌なんだよね。そういうセンス至上主義の抑圧が嫌で見ない人もいっぱいいるし |
| もえヒロ | どうせうわべだけのオシャレ映画だろ?みたいなね。 |
| 成馬01 | ただのバカドラマなのにね |
| narko | それ褒めてない! |
| 成馬01 | きぃーさぁらーずー |
| 一同 | ニャー |